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『地球の管理のしかた』第一章
地球の時間より 時差の証明用地球儀
出題者:佐藤雅彦
発注意図:「これは決して神様の話ではない。これは決して宇宙人の話でもない。15世紀初め、世界が大航海時代に入らんとしていた頃のことである。なんとかして地球を手玉にとるように扱いたい考えたある小国の王様がいた。その王は、母親ゆずりの途方もない想像力と、父親ゆずりのこれまた途方もない勤勉さでその構想を具現化する努力をつづけた。その王が唯一著した本と言われている『地球の管理のしかた』にその内容は詳しく書かれていたということだが、残念ながらその本は現存してなく今や、その本のためにつくられたいくつかの解説用模型が残っているにすぎない。ここでは、その代表的なものとして「第一章 地球の時間」より時差の証明用地球儀を紹介する。
──まず、このお話じたての「お題」にやられてしまいましたね。もちろん正確な時代考証をしたわけではないけれど、「王様」とか「大航海時代」なんていう雰囲気を重視して作りました。嵌め込んだ時計は手巻式の本物なので、個展期間中毎日、きちんと時差の証明になるように時間を合わせてました。
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